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前回に続き、2回目の野尻湖でリベンジ。
つれの小川君は今度こそは!!と言う気持ちなのに、「どうせまた釣れね〜よ」なんて
言っている次第。
僕はと言えば、「今回は釣れるしょ!!」なんて、「小川君は釣れないで、自分だけ釣
れれば・・・・ウフッ!!」
なんて事を考えながら、一路野尻湖へ。早朝、5時に到着。

少し仮眠を取って、6時半に出船。


一日目である15日は、とりあえず2人でボートへ乗る事に。
前回の失敗も有るので、今回ルアーの小川君はドラッキング中心に、フライ中心の僕は
前回と同じような釣りになるけれど、トップで前回よりも丹念にまたフライのレパート
リー又カラーも増やし、アクションの有り無しアクションが要る場合はどんなアクショ
ンが、などと考えながらポイントへ。


朝いち入ったポイントは、琵琶ワンドより砂間ヶ崎へ向け、シャロー中心に。
さ〜先ずは、今日・明日を占う1投目。ん〜。 2投目、んん〜。3投目、んんん〜。
「スモールが居るなら、反応が有るのに。」 4投目、あれ〜。  5投目、あれれ〜。
「子バッチ位は、いっも出てくるのにな〜」 
        「もしかして、前回と同じなんて事は・・・」てな事を、考えながら

                朝先ず目の釣り終了。

結果、砂間館までを丹念に流したが、子バッチ一匹出ずに。


ここで小川君と相談した結果、「魚は今日は、少し深場の4メーター〜8メーターライン
に居るだろう」と考え、砂間館より大崎までとりあえず、4メーターラインを流す事に
決めました。


小川君はドラッキングで、ステイシー(サスペンドミノー)を40メーター程ラインを出
し、底を取りながらジャーク&ジャーク。
僕は、やはりフライで、550グレインのフライラインを付け、フライはルアーと同じサ
スペンドする様ディアーヘアーで巻いたヘッドのフライで、やはり底を取る事を意識し
ルアーと同じようにジャーク・ジャークを繰り返ししていました。


この釣法は、野尻湖マリーナスタッフの小出 茂さんに、レクチャーして頂き始めた釣
法です。
小川君は、初めてこの釣法を、やるそうでまだ手探り状態、僕もフライで4メーターラ
インを底を取りながら、ドラッキングするのは当然初めてでした。


午前10時を少しまわった頃、突然
            「ん、んん、んんん、あ、ああ、あああ、アタリだっ!!。
か、掛かった!!!」と小川君が、突然叫ぶ。
「ほんとに!?」なんて僕が見ると、本当に竿が曲がっているでは、ありませんか。
僕は「先をこされた。」と言う気分に狩られながらも見ていると、40メータ-近くも出
したラインを、ニコニコしながら 「こりゃ鯉じゃないよ!!おりゃあ〜」
                 などと言いながらラインを巻く、小川君の姿。
上がって来たのは、40cmを少し欠けたスモールでした。

 結局、初日お互いの釣果はこの1尾のみで、明日にかける事に!!

 野尻湖マリーナの小出 茂さんは、「月と潮の関係で、明日には大体のスモールが産
卵の為シャローに上がってくるので明日は3〜4M位でガンガン食ってきて、二桁はいけ
るだろう」との事でした。
明日が、楽しみです。



 2日目、この日はお互い別々のボートへ。
私こと田中はとりあえず大崎へ、小川君は砂間館より4Mラインを攻めていたようだ。
私も、4Mラインを必死にフライにてドラッキングしていたのですが、全然当りは無し。
途中、吉野家隣のボート置き場で、陸ぱりから釣りをしていた人が、何匹もスモールを
釣って居るのを見ると何とも情けなく、ボートでどこでもどんな釣りでも出来る条件の
持っている自分が、お金も掛けづ釣りをして、スモールを何尾も上げている姿を見ると
本当に情けない!!

 と言う事で、私は一路小川君の元へ。
「どうせ小川君も、釣れてないだろ〜」なんて思いながら。

小川君は、やはり砂間一帯を攻めていた様で、ボートを近づけ、「釣れた?」と私が。
小川君微笑みながら、「釣れたよ、3匹!!」。
私は「えっ.......!!]と言ったまま、その次の言葉が出て来ませんでした。

 小川君は、ステイシーとレイクポリスで30Mほどラインを出し、ドラッキングで釣
ったそうです。
私の鉄則は、「釣れている人の真似をしろ!!」で本当は悔しいけれど、小川君からヒ
ットポイントと反応の有る辺り流すラインなどを、レクチャーしてもらいやってみる事
に。
この日の小川君は、いつに無く上機嫌で丁寧にポイントを教えてくれました。

 釣り人という者は、釣れていないと何一つ言葉すら交わさないのに、いったん釣れだ
すと良くしゃべる者です。
本当に悔しいけど、今は釣る事が先決です。

私は、教えられたラインを魚探で確認しながら流したのですが、反応は言われたとうり
有るものの、フライのせいか一向に当りが有りません。
確かに底は取れているのですが、当りは今だ無し。
 フライだとルアーの様に、サスペンドしステイする事が難しい。
やはり底の釣りで、この様な条件の時はルアーがすごいです。
フライでこの様な条件下の時、ルアーと同じような釣果を出すのは難しい事なのでしょ
うか?

結局、私は一匹の釣果もこのポイントでは出す事が、出来ませんでした。

 その後も小川君は、ちゃくじつに釣果を延ばし、昼食までにはもう少しで二桁という
所まで釣り捲くっていました。
私は釣果が一向に出づ、2日連続でボウズを、味わうはめとなりました。
いつになれば、フライに釣果が訪れるのでしょうか?
やはりフライでも、ボトムの釣りを、成立させなければ成らないのでしょうか?
とほほです.......!

 次回こそは、という気持ちでスポーニングシーズンの野尻湖を、後にしました。

 


製作・更新:田中 龍太郎  March, 2000.
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