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長井港・貴雅丸


詳細&写真


 当日の天候は最悪で、伊豆大島灯台では、南西の風7m(午前4時現在)でした。
当然波は高く、2m〜3m位。 前回中止(2000年9月5日)になった時は、北北東の風14mでした。
どうも今年は、風についていないようです。

 出れるのかどうか心配していましたが、なんとか出れるとの事。
しとまず一安心。
あとは、チャムになるイワシ、手に入るのかが心配でした。

 今回のメンバーは、上州屋相模原店店長 高橋さん・私こと田中 龍太郎・
貴雅船長のお話でメンバーに加わった、トヨタ自動車の社員の方3人でした。
この3人の方の内2人は、はたき(一本ずり)で、私もはたきで途中数が釣れて、余裕が出来てか
らフライで遊ぶ予定です。
高橋さんは、と言えばいたって「遊びなんだから、自分の好きなスタイルで釣れれば、一匹でも
良いよ」と、本当に自分のスタイルに信念を持っている方です。

 港を4時半に出港、波もまずまずそんなに高くない様子。
 長井港沖の所で、イワシを購入。
今年は、あまりイワシが取れていないせいと、カツオの時期も有りイワシ購入の船が多く、いた
る所からイワシ購入の為の船が殺到し、イワシが買えたのは6時半頃。
やはりカツオをやるなら、いわしが無いとお話にならないので、多少遅くなっても我慢するしか
ないでしょう。

 先ずは、西側に向かって船を走らしていく。
植山船長と「どうだろ?! ナブラ見つかるかな〜」と私、船長「まっ、出るでしょ!」と軽い
意見。
「まっ、船長に負かして置けば大丈夫!」と信じ、私自身もナブラを探す。
でも波は高く、ピッチングが激しい。

西に走らせ、江ノ島を右に見ながらナブラを探す。
江ノ島は良く見えるが、島の後ろがとても雲が多く、なにやら陸では雨が降っているような感じ
です。
 上の写真は、三浦半島(長井)側に向かって撮影したもので、とても綺麗で思わず撮ってしま
いました。

 港を出て、初めてのナブラ発見!!
すぐさま、船長がハイテンションに変身し、大きな声で叫んでいます。
「散水のホース入れろ!」「早くイワシ撒けよ〜〜!!」と怒鳴り叫ぶ。
けれどこの群れ、上はペンペンシイラ、下にはカツオで少しのボイルは有るが食わず。
ただ、ボイルしたカツオはかなりデカイ!!
 怒鳴り声むなしく、一つ目のナブラ空振り。

 船長またテンション下がり探していく。
1時間程走り、徐々に波が高くなり、自分の携帯で海上保安庁の実況を聞いてみると
   「海上保安庁 午前9時○○分の実況を、お知らせします。
                         伊豆大島灯台 南西の風9m・・・・・」
私「あっ、風が強くなった」と船長に教えると、船長はどうも顔がさえない様子。
当然、船長は責任を背負い、少しあせりがある様子。
その間にも、どんどん波が高くなり、余計にナブラが探しにくく船内でもあきらめムード。
波はすでに、3m近く有りそうでとても立ってられない。
私・船長とも「今日は早いとこ釣って上がらないと、もっと波立つぞ。」と話していた。

 と、その時「いた〜!!」と船長の声。
見るとナブって居る。 船長再びハイテンションに再変身で、「ホースだ! イワシだ!!」
また怒鳴り叫ぶ。
船到着で、はたき(一本ずり)を持ち、直に入れると、即食ってきた。
上がって来たのは、3kg〜4kgの大きめなカツオ君です。
はたきは、コンスタントに釣り上げるが、相模原店店長高橋さんはルアー(ペンシル6cm)
で掛けたが、ロットがバスロットだった為ロットはのされ、ラインは5〜60m出され、あげく
ラインは切られていました。
高橋さんはその後、シイラ用のロットに変え、1匹ですが釣り上げていました。
はたきでは、釣れるは釣れるはドンドン上がる。

 この群れに当り30分近くたった頃でしょうか、餌も無くなり、カツオも食わなくなり、竿を
置いて振り返ると3kg〜4kgのカツオがゴロゴロと、転がっていた。
80Lのクーラーも1kg前後が40本が入ったのに、今回は14本しか入らない始末。
それ程大きい。
早々に、カツオをクーラーに入れ、魚を十分取った事もあり早上がり。
 今回の餌となったイワシはとても小さく、船のいけすの底の穴から、船がピッチングする度
に、船の外へと逃げていました。
その為、朝4杯も買った餌が、実釣を始めた時には、1杯位しか無く実釣も短くなってしまいま
した。
 もっと餌が有り、海も凪だったらと想像すると、少し恐ろしくなります。

 ただ何とか、良い釣りが出来たのは、船長の腕が良かったからと、確信しています。

 


 P.S
 船長の家で、食事中テレビをつけるとビックリ、名古屋では大雨で川(新川)が決壊し
家はどこも床上浸水しているではありませんか。
慌てて家に電話を入れると、東京の世田谷でも「局地的な大雨ですごかった!」との事。
海は、雨一つ無く過せたのに?!
きっと江ノ島の向こうの雲は、大雨を降らせる雲だったのでしょう。
自然は、とても美しく又、とても怖い者でも有るのでしょう。
名古屋の方々、街の復興に頑張って下さい。  
なにも出来ない私ですが、心より応援しています!!

製作・更新:田中 龍太郎  March, 2000.
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