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2002年
6月
10〜11日
月・火曜日
フィールド:野尻湖
釣行者: 田中 龍太郎
ボート: 野尻湖マリーナ   
天候:
 一日目:晴れ
 二日目:晴れのち曇り時々雨
対象魚: スモールマウス
水質: 薄濁り場所により澄み
風向き: 北西〜南
水温:20℃
ポイントとヒット水深:
 
釣果: 
一日目:スモールマウス 35cm〜22cm 6尾・ブルーギル15尾
二日目:スモールマウス 36cm〜20cm 5尾・ブルーギル12尾・ハヤ1尾
タックル: フライタックル
3番:ロッド=Is'3ブランク 8,3ft/ライン=ウルトラ3 WF-4F/リーダー=12ft/ティペット=0.8号
6番:ロッド=セージSP9ft/ライン=ウルトラ3 WF-8F/リーダー=9ft/ティペット=1.5号
ヒットルアーorフライor餌:
エルクヘアーカディス8番/オリジナル毛虫フライオレンジ/
誘い方: 投げてほっとけ/チョンチョン動かして     
コメント: 
スモールは非常に渋い二日間だった。
ただ、今年初めて訪れた野尻湖に、衝撃を受けた。
それはブルーギル。

   1年ぶりの野尻湖に到着。
天気良好、気温も良好、フライでトップだけを狙うのには、うってつけの季節。 今年も野尻湖の、自分のシーズンがやってきたと言ったとこでしょうか。
朝からセミは鳴いていましたが、まだ少し時期は早く、水面に落ちるまでにはならない。 あと、マリーナの周辺の水が少し濁っていたよう。 最近の釣果は、トップで10匹位、サイズはそこそこ出ているようだが、ラージがあまり上がっていない様だった。

 私は、1日目樅ヶ崎へ入る事に。
ポイントに着くと、水は濁り透明度は無く、何時もの樅ヶ崎ではない様子。 とりあえず竿を出すも、やはり魚が見えないまま、対岸の琵琶ヶ崎より砂間まで流す。

やはり10日の日は変で、水温はいいものの魚の姿が見えず、水はやはり濁っていて、居る様子にはとても思えない。
途中何度か子バスフライに食ってくるが、大型の姿(チェイス)なく、今度は、琵琶ヶ崎から水道局右の岸まで流してみる。

今年はどうよら水かさが増していて、木の枝がハングしている所まで水面が上がり、とてもハングの中に打ち込めない。
それでも、枝と枝の間のすきまへ何とか入れていく。
と、やっとの思いで、水道局右側の所で35cmのスモールをキャッチ。 その後はここのポイントで「ジュポ!ジュポ!」と8番のフライに出るが、もしかしてブルーギル?!
やはり「ジュポ!」の正体はギルで、自分自身野尻湖では初めての釣ってしまった。 何とも残念な事に、とうとう野尻にも繁殖をしてしまっていた。 ギルのサイズをみても数をみても、今年にどうのこうのでなく、2〜3年前からいた様子の数とサイズ。 少々がっかりだ。 だれだろう?ギルなんか放す者は! 当然釣ったギルは、〆て船のゴミ箱に。 これで〆たからと言って数にたいした事はないと思うが、少しでも捕っていけば少しでも減るだろう。

ブルーギルが嫌と言うほど掛かってしまった後、もうウンザリしながらポイント移動で砂間ヶ崎へ。

砂間でも、ギルが多くその中をひつこく叩くと、たまに30cm半ばのスモールが出てくるが、全てギルに邪魔をされ食わない。 見えているのに、口を使ってくれないのは悔しいもの。それ以上に、とにかくギルが邪魔。

その後、YMCAや竜宮ヶ崎をやってみるも、全てギルが居てスモールの姿はほとんど見られず、そんな中カトリック教会と竜宮ヶ崎の間辺りで、36cmのスモールを釣る事が出来た。
やはり、スモールらしく岩の陰に隠れていたらしく、フライを少し動かし、止めて待っていた所に食いついた。

この日初日に釣ったのは、野尻湖アベレージサイズの2本と30cm弱を3本・ギルを飽きるほどで終わった。

船を降り、マリーナのアンちゃんにギルについて聞くと、今年になってギルが多く見え、スイムベイトをキャストしても、ギルのチェイスが凄く、まとわりついて来るほど。「どうしようもないね」と。 本当にしつこいようだが、ギルには驚かされ、野尻湖にとって残念な事だ。



 2日目気を取り直し、朝一YWCAから砂間ヶ崎・砂間館と流し、風が出てきてからは、なるだけ風を避けたポイントに入る予定。 フライも、ギルに食われないように、6番ロッドのフローティングで4番の毛虫フライにして望む。

しかしYWCAから砂間までのあいだ、ノーフィッシュでまだ風があまり出ていない事から、昨日キャッチ出来た水道局右側(琵琶ヶ崎)から水道局まで、カトリック教会から竜宮ヶ崎、それまで風が無ければそのままYMCAまで流していくつもりでした。
先ず水道局右側(琵琶ヶ崎)から水道局までは、やはりギルが数多くでて、とても釣りにならず、カトリック教会から竜宮ヶ崎まで流す事に。 ここでは昨日同様にスモールが何度かチェイスしてきて、惜しくもキャッチならず。

その後風が出始めるも、竜宮ヶ崎からYMCAは風裏になり、ハングしている所にもアプローチしやすい。 水も濁りは無く、よく透きとおって見える。竜宮ヶ崎よりではなんの反応も無かったが、途中からの立木がある辺りから、ギルと子バッチの反応が凄くなった。 そんな中、なんの変哲も無い浅瀬の岩のある所で、キャスト後船の向きが悪くなったので、向きを直した後再度見るとフライが無い! これはと思い瞬間合わせると、少し型の良いスモールが掛かる。
途中木の根が水中に横たわり、引っかかってしまう恐れがあるので、沖に船を出した後魚を船に寄せキャッチ。
サイズは38cmのスモール。魚が出る瞬間は見れなかったけれど、釣れた事はやはり嬉しくまた、何とも言えないスモールの引きが、たまらなく腕に伝わってきた。

結果、その後対岸側、北側の亀石で30cmのスモールを追加して終わった。 しかし、スモールは南側より北側の水の濁っていない所に、とても良い反応があった。 北側は、風がもろに当たり、波があってとても釣りにくかったがやはり人間と違い、あまり関係が無いようだ。それよりももっと大切な事があるのでしょう。 ちなみに、ギルは北側辺りにも多く生息していた。南側だけではない。

丘に上がって、マリーナの社長にやはりギルの事を聞くと、「長野周辺の県で、野池の水抜きにともない、ヘラをだいぶ野尻湖に持ってきた団体がいる。約2年前の事で、その年は浅瀬に多くのヘラが居た。恐らく、ヘラを持ってきた際、小さな子供のギルも一緒に入っていて、ろくな判別もせず放流した結果、ギルが大量発生したのでは?!」との見解。
野尻湖にはソウギョのせいで水草は無く、ヘラなど放してもポイントが定まらず釣りにならない。なのに何故、ヘラを放したのかが理解出来ない。


今回の釣行、ギルが釣れたのには驚かされたが、スモールの顔が見れたのは、東京から来たかいがあった。釣り人は、一日釣れずとも、最後の最後に釣れると一日の疲れが、嘘のように忘れてしまう。 それは、自分だけかもしないが。
 

製作・更新:田中 龍太郎  March, 2000.
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